こんにちは。海外現採平凡サラリーマン”ぜろぐら”です。
今回はレバレッジETFの中でも安心感の持てる”SPXL””CURE”について簡単に紹介をしていきます。
SPXLは言わずとしれた人気指標のS&P 500の3倍、CUREは安定成長のヘルスセクタ-の3倍ETFです。
SPXL及びCUREの概要
まずは”SPXL”の概要から見ていきましょう。
”SPXL”(Direxion Daily S&P 500® Bull )とはS&P500指数の一日の値動きの3倍を目指した3倍レバレッジETFをとなります。
- 運営:ディレクション
- 設立:2008年11月
- 経費率:1.03%
- 5年平均リターン:37.85%
- 配当利回り:0.01%
SPXLはS&P500連動の3倍ETFであり、米国ETFの中でもTOP10に入るほどの人気ETFです。
次に”CURE”の概要も見ていきましょう。
”CURE”(Direxion Daily Healthcare Bull 3X Shares)とはヘルスケアセレクトセクター指数の一日の値動きの3倍を目指した3倍レバレッジETFをとなります。
- 運営:ディレクション
- 設立:2011年1月
- 経費率:1.04%
- 5年平均リターン:26.44%
- 配当利回り:0.00%
CUREは米国ヘルスセクター指標と連動する3倍ETFとなっており、安定感に定評のあるセクターへ手堅くもリターンを狙える銘柄となっています。
SPXL及びCUREの構成銘柄
まずはSPXLの上位構成銘柄とセクター比率を見ていきましょう。
上位はS&P500と同じく、GAFAM銘柄が中心で、セクターも情報、ヘルス、消費と様々なところに配分されており、安心感があります。
次にCUREの上位構成銘柄とセクター比率を見ていきましょう。
一位はジョンソン&ジョンソン、二位はユナイテッド・ヘルスと比率が高く、構成はすべてヘルスセクターとなります。爆発力という意味ではあまり期待できないのかもしれませんが、実生活に根付いた分野ですので非常に手堅く推移するだろうことが推測されます。
SPXL及びCUREのパフォーマンス
SPXLとCUREのパフォーマンスを最も人気のあるS&P500連動”VOO”と比較してみました。以下の表が大体直近10年間のチャートとなります。
VOOは約3倍の成長であるのに対して、SPXLは約18倍、CUREは約20倍にもなっています!
次にリターン詳細を見ていきましょう。バックテストで2012年~2021年4月までのデータを出してみました。初期投資を3000USDとして、その後毎月500USDを積みまして行くパターンです。
もしも10年間この条件で買い増し続けた場合は資産合計がSPXLは約0.38MUSD、CUREは約0.33MUSD(VOOは約0.14MUSD)でした。
標準偏差(価格変動リスク)はSPXLが41.55%、CUREが40.4%(VOOは13.17%)です。
Maxドローダウンは毎月末基準でSPXLは-60.58%、CUREは-45.74%(VOOは-20%)と意外にも結構大きいんですね・・やはりここらへんはレバレッジETFですね・・
シャープ・レシオはボラティリティが高い影響でSPXLは1.00、CUREは1.01(VOOは1.15)となります。
SPXL及びCUREの長所/短所、活用方法
長所としてはSPXLとCUREはそれぞれ手堅い指標へのレバレッジということで比較的心理的不安を抑えつつ大きく利益を伸ばすことができるのはないかと思います。以下の表は年間リターンです。
設定来のリターンでみても年間平均がSPXLは38%、CUREは39%と高い水準であり、VOOの16%をを大きく上回ることできています。
短所としてはやはり暴落時の大きな下げはレバレッジETFあるあるで、おなじみのフリーフォールをみせてくれますので、その点でやはり注意が必要です。最大約半分に溶ける資産を見守らなければなりません。
活用方法としてはTQQQやSOXLの狂戦士的な値動きに耐えられない方で、でもS&Pを上回るリターンがほしい方には有効ではないかと思います。FIRE投資のタイミングで言えば中盤から後半に向けて混ぜていけば成長と安心感を同時に得られるのではないかと考えます。しかしMaxドローダウンは相変わらず厳しいので、全額投資ではなくサテライト投資で実施したり、金・債権・現金で暴落時にパニックにならないようにヘッジはしておく必要がありますね。
まとめ
今回のまとめをしていきたいと思います。
- ”SPXL”とは、S&P500指数の一日の値動きの3倍を目指した3倍レバレッジETFをとなります。
- ”CURE”とは、ヘルスケアセレクトセクター指数の一日の値動きの3倍を目指した3倍レバレッジETFをとなります。
- ここ10年でSPXLは約18倍、CUREは約20倍の成長を見せるハイリターンETFです。
- 大きなリターンを取れる反面、レバレッジETF特有の逓減リスクがあり、暴落時の落ち方は急転直下です。
- 投資する場合はリスク許容度に応じて%を調整し、ある程度分散投資でヘッジすることが大事です。
これまでに攻撃力最強のTQQQ、SOXLなどを紹介してきましたが、情報セクターと半導体セクターでは成長性は申し分ないがやや安心感に欠けるイメージでした。しかしSPXLやCUREではリア充銘柄が含まれているのでより心理的には安心感がもてるのではないかと思います。とは言ってもMaxドローダウンは相変わらずですのでその点は引き続き注意が必要なのは変わりません。
ぜろぐらの場合、フェーズとしてはFIRE投資の後半やFIRE後のPFに徐々に組み込んでいっても面白いのではないかと考えています。今回”SPXL””CURE”の紹介は以上となります。次回以降も続けてレバレッジETFの紹介をしたいと思います。
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