こんにちは。海外現採平凡サラリーマン”ぜろぐら”です。
今回はレバレッジETF”SOXL’”について簡単に紹介をしていきます。
景気敏感株と言われる半導体セクターの3倍ETFということで、素晴らしいパフォーマンスを期待できる反面、ボラティリティが高くじゃじゃ馬なETFです。投資する際は振り落とされないように注意!
SOXLとは?
まずは”SOXL”の概要から見ていきましょう。
”SOXL”(Direxion Daily Semiconductor Bull )とは、フィラデルフィア半導体株指数の一日の値動きの3倍を目指した3倍レバレッジETFをとなります。
- 運営:ディレクション
- 設立:2010年3月
- 経費率:0.99%
- 5年平均リターン:90.84%
- 配当利回り:0.0162%
運営会社はレバレッジ型ETFの運用で有名なディレクション社となります。このSOXL以外でも様々なレバレッジ商品を扱っています。半導体産業はハイテクと切っても切れない関係であり、特にスマフォその他便利なデバイスの中には半導体部品が多く使われています。今後も自動運転やIoT、5Gなどの普及でますます半導体需要が増えると予測され、高いリターンが期待されます。設定来の約11年でみても毎年平均45%のリターンを見せており、そのパフォーマンスは圧巻です!
SOXLの構成銘柄
次にSOXLの構成銘柄を見ていきましょう。
- 一位:テキサス・インスツルメンツ(8..62%)
- 二位:インテル(8.28%)
- 三位:ブロードコム(7.76%)
- 四位:クアルコム(7.65%)
- 五位:エヌビディア(7.65%)
- 六位:アプライドマテリアル(4.44%)
- 七位:NPXセミコンダクター(4.33%)
- 八位:Klaコーポレーション(4.17%)
- 九位:Lamリサーチ(4.12%)
- 十位:ASMLホールディングス(4.09%)
アメリカの半導体製造に関連した銘柄で構成されたETFです。半導体生産だけでなく、半導体関連設備の会社も含まれています。細かな銘柄詳細はわかりませんが、半導体部品製造のテキサス・インスツルメンツは電子業界では有名ですし、インテルやクアルコム、そしてエヌビディアは非常に知名度があります。
SOXLのパフォーマンス
SOXLのパフォーマンスを最も人気のS&P500連動”VOO”と比較してみました。以下の表が直近10年間のチャートとなります。VOOは約3倍の成長であるのに対して、TECLは約58倍にもなっています!VOOが完全に平行線に見えますw
次にリターン詳細を見ていきましょう。バックテストで2011年~2021年4月までのデータを出してみました。初期投資を3000USDとして、その後毎月500USDを積みまして行くパターンです。
もしも10年間この条件で買い増し続けた場合は資産合計が約1.87MUSD(VOOは約0.17MUSD)、運用成長率は平均約58%(VOOは約16%)でした。ただしMaxドローダウンは毎月末基準で-65.83%(VOOは-20%)!!ジェットコースターのような下落(滑落!?)で洒落になりませんね・・シャープ・レシオはやはりボラティリティが非常に高い影響かVOOよりも低く、0.90(VOOは1.04)となります。
SOXLの長所と短所
長所としては今後もハイテクを支える半導体セクターへ3倍レバレッジで爆益(爆損)を狙える銘柄であるということです。特に初期投資時に資金がない場合でもSOXLでレバレッジ3倍をとることで擬似的に手持ち金以上の取引を実現でき、資産の大きな成長が見込めるでしょう。
短所としてはやはり暴落時の大きな下げにより、精神崩壊を来す恐れがあるということです・・あとで言及しますがこの大きな下げを乗り越えるためにはいくつかの工夫が必要である感じます。どんな状況にも決して動じない鉄のハートをお持ちの方はご心配ありませんww
そしてレンジ相場に弱いというのも大きなデメリットです。ヨコヨコした展開では良いとこなしのETFですので、成長指数連動であることが大事ですね。
TECLの活用方法
大きなリターンを見込めますが、その分暴落時にはナイアガラの滝に変貌しますので、いくつかヘッジする必要があると思います。ヘッジを行うことでぜろぐらは長期投資でもありだと考えています。
まず考えられる方法は全額投資をしないということです。ストレス耐性によると思うのですが、レバレッジETFにはPFの30%程度にする、20%程度にするなどして、他のPFでカバーできるようにする必要があります。
次に他の相関係数のない資産と組み合わせると言うことです。例えば金、債権、現金と合わせて資産を保有することで、レバレッジETFの値動きをマイルドにすることができます。
最強(最凶)クラスの攻撃力をもつTECLですが、暴落時のためにディフェンス面もしっかり考えて望む必要があると思います。
まとめ
今回のまとめをしていきたいと思います。
- ”SOXL”とは、フィラデルフィア半導体株指数の一日の値動きの3倍を目指した3倍レバレッジETFをとなります。
- ここ10年で約58倍の成長を誇る、ハイリターン商品です。
- 大きなリターンを取れる反面、逓減リスクがあり、暴落時の落ち方は急転直下です。
- 投資する場合はリスク許容度に応じて%を調整し、ある程度分散投資でヘッジすることが大事と感じます。
ハイテクを支える半導体への3倍レバレッジは今後も伸び続けるという展望が強いですが、そのボラティリティには注意が必要です。通常時でも調整局面で-8%/日程度はザラですので、もう正直チャート見ないほうがいいと思います。逆に上がるときの上昇幅も半端無いです。
毎日チェックしていても長期目線の投資家の方には目に毒ですので、基本的にはほったらかしておくのが吉と思います。じゃじゃ馬ですので、投資される方は振り落とされないようにご注意を!ただその荒波の先には栄光の架橋が待っているかもしれません^^;
今回SOXLの紹介は以上となります。次回以降も続けてレバレッジETFの紹介をしたいと思います。
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