こんにちは。海外現採平凡リーマン”ぜろぐら”です。
今回はFIREを目指すにあたり海外(香港)就業者のメリット・デメリットを書いていきたいと思います。日本FIREの民と比較して差異がありますので、その点について一般論+自身の体験を含めて話していけたらと思います。(まだFIREまで道のりは険しいけど・・)
海外(香港)就業者のメリット:
ぜろぐら家はFIRE後は地域アービトラージを存分に活かす戦略でいますので、海外移住型FIREを目標とした視点で話しています。ちょっとふわっとした内容もありますが、無形のメリットもあるとおもいますのでその点も正直にお伝えしたいと思います。
まずはメリットですが、ざっと4つほどあります。
①海外慣れしているので移住先での適応が早い(はず)
食事
海外移住した際に食事が合わずに帰国する例を何件かみてきました。しかし私は韓国、中国で生活したことがありますので大抵のメニューはいけます。
特に辛いメニュ-は耐性がありますので大丈夫です。海外生活のはじめは腹痛を起こすこともありましたが、他のみんなが汗をフキフキ食べているようなメニューでも、今では涼しい顔をして食べることができます。バカ舌ではないですよ^^
ゆくゆくは東南アジアへの移住を考えていますが、往々にして香辛料がふんだんに使われているパターンがあります。しかし食事への心配はあまり無いです。香港嫁も辛さは全く問題ないですね。
脂っこい食べ物が海外には多いと思いますが、中華料理を食べ慣れているのでこちらも問題ないです。中華料理といえば油をたくさん使ったメニューがおおいですから。
余談ですが、中国時代に屋台料理も食べていましたのでそこらへんも問題ないです。1元2元の屋台メシを結構たべてました。今思えばちょっと不安になるような衛生環境でよく食べてましたね・ω・
食事のストレスがある場合は、かなり大きな重荷になると思います。毎日に毎日実施することですし、人間の基本的な欲求の一つですから。食事に不安がないというのは意外と大きなアドバンテージではないでしょうか。
トラブル対応
日本では以心伝心とか阿吽の呼吸といったような言葉があるとおり、伝達方法が外国に比べて特別だと思います。外国ではそういったコミュニケーションはゼロではありませんが、空気感で伝わるという過信はトラブルの元です。特にビジネスやお金に関わるところなどはしっかりと確認をして、必要なYES/NO意思表示ははっきりすべきです。
日本でもゼロではありませんが、海外生活ではより騙してくる人が多く、詐欺によるトラブルが多いと感じることがあります。海外では騙される方が間抜けと見られます。自身にとって都合の良すぎる話やあまりにも美味しいと思える話の裏には何かがあるものです。違和感を感じたら冷静に考え判断しましょう。私も何度か騙されて数万~数十万を失ったことがありました。今思えば若いうちに学ぶことができてよかったです。引退したあとに騙されて資産を根こそぎもってかれると洒落では済まないですからね・・
こうした経験がをできたのが海外生活者としての一番の財産であったかもしれません。香港嫁もしっかりしていて頼りになります。香港でも大陸系の詐欺の話が出回っていますので、彼女も耐性がかなりあります。
私なんか香港嫁に言わせるとまだまだピュアボーイらしいですww
②移住先での言語的なコミュニケーションが有利(なはず)
既に10年以上海外で生活しているので、外国語はある程度駆使できています。
香港嫁は広東語、英語、北京語、私は日本語、韓国語、北京語、(英語)、(広東語)とそれぞれ強弱は有りながらも素養がありますので、アジア圏であれば結構やりやすい方です。完全ローカル言語となると難しいのですが、やれば習得は早い方ではないかと思います。(やっても無いのに言うなって感じですが・・)
③(香港では)税金負担が高くないので、資産形成には有利
香港での場合として考えますが、タックスヘイブンですので所得税含め税金負担が少なく、資産形成はやりやすいです。特に株式のキャピタルゲイン、インカムゲインに対する課税がないのでそれは嬉しい点です。後述しますが、物価が高いので貯めるのは不向きです。。既にある程度資産がある方にとっては有利なんですが・・
香港の所得税負担についてはこちらの記事も参考にしてください↓
④(香港では)通貨リスクが少ない
こちらも香港の場合として考えますが、香港ドルは米ドルとのペッグ制で成り立っていますので、通貨変動幅がほとんどないです。ほとんど決まったレンジ内で動くだけで、+-2%くらいです。
米ドルが基軸通貨として世界経済が回っているのは周知の事実であり、その米ドルとペッグ制が組まれている香港ドルは安心して保有できます。私は香港ドルと米ドルですべて保有しています。日本円は持ってません。
もちろん米中関係の悪化もありカントリーリスクが増大している昨今ですので、先のことはわからないので一抹の不安もありますが・・
海外(香港)就業者のデメリット:
続いて私の考えるデメリットは2つです。
①労働収入-お金が貯まりづらい
収入面としてみた場合は日本と同じくらいの収入になると思います。香港の平均月収は17***HKD(約22万円)ということで、おそらくこれは中央値の値になるんだと思いますが、正直そんなに高くないです。外資系企業でバリバリということであれば違いますし、金融セクターであれば割と高給を望むことができますが一握りの人たちです。
日系に勤めている場合であれば給与レンジがある程度決まってしまってますので、給与は上がりづらいです。物価が日本よりも高いのに収入は日本の平凡リーマン並となりますので、当然手元にお金が残りづらい状況になってしまいます。
支出面としては何度もお伝えしているように住居費を中心として総じて高いですので、妥協するポイントを作らないと、あっという間に収入分を使い果たしてしまいます。
②日本の福利厚生が受けられないことが前提
日本の年金制度は破綻する破綻するといわれていますし、今後更に制度設計が悪い方向に行く可能性もありますが、現時点海外の視点でみれば優秀といえます。
真面目に長い間勤め上げた日本のサラリーマンは、基礎年金と厚生年金をあわせて世帯で16~20万/月程度のお金を65歳からもらうことができるはずです。この年金があれば老後の生活に不安はないです。海外就労者は大半の方がこの年金を支払していませんので、受けとることができません。(やろうとすれば基礎年金分だけ支払いを続けるという選択肢もありますが私はしていません)
もちろん香港ではMPFという強制投資積立型年金で資産を形成することができますし、現時点毎年4%の運用リターンを出しているので、大きな不満はありませんが、今後数十年の間に投資環境が激変することだって無きにしもあらずです。もし引退した頃にMPF年金が想定よりも資産形成に貢献できてない場合を考えると、日本の年金制度はベースとしては安心ができるいい制度ではあると思います。
ぜろぐらは日本の年金は1年しかはらっていません・・・今更加入をする気はありませんし、このままMPFや其他投資を自己責任と自分の計画でコツコツ勉強しながら実施していきたいと思います。
日本の健康保険も非常に魅力的です。今は三割自己負担とはなってしまいましたが、大小の病気を含めて近くの病院で安心安全な診察を受けることができ、費用も比較的安く頼りになります。
実は香港でも公立病院があり、個人所得税を払っているだけですが、香港居住しているIDカード所有者は利用することができます。でも病院数が限られているのと、低所得者層と老人が皆通っているので、大きな病気や怪我でないと見てくれない(順番が回ってこない)というのが現状です。なので若年、中高年のほとんどの香港人は自分で保険に加入して、プライベート病院で見てもらうことが多いです。
掛け捨て保険や投資型保険などたくさんの種類がありますが、だいたい普通の香港人であれば月1万円~1.5万円程度の保険に加入していると思います。改めて香港から見てみると日本の健康保険はいい制度だと思います。
まとめ:
以上海外、香港からFIREを目指す場合のメリット・デメリットをみてきました。まとめていきますと・・
メリットは4つあります。
①海外慣れしているので移住先での適応が早い(はず)
②移住先での言語的なコミュニケーションが有利(なはず)
③(香港では)税金負担が高くないので、資産形成には有利
④(香港では)通貨リスクが少ない
逆にデメリットは2つあります。
①労働収入-お金が貯まりづらい
②日本の福利厚生が受けられないことが前提
日本のFIREの民とはまた違った状況ですので、有利を活かし、不利をなるべく抑えることで自分なりにFIREの頂きを目指します。
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