香港での株式投資選択①(投信とETFと個別投資)

FIRE投資

こんにちは。海外現採平凡サラリーマン”ぜろぐら”です。

今回は株式投資の選択(投信とETFと個別投資)とメリット・デメリットも含めてまとめていきます。

香港在住ですので香港における事情をまずは伝達していきます。

香港における株式投資のメリット

 香港では株式投資を通じて資産形成をしている人が多いという印象です。特に若い人たち~中年の方は積極的に資産を運用していると感じますし、高年の方であってもMPFやその他簡単な投信であれば実施している方が多いです。

 勝手な肌感覚ですがおそらく人口の8割くらいの方は何らかの形で投資を実施していると思います。そうした意味では貯金が主である日本と比較して、かなり資産運用には積極的ですよね!これは悪い例ですが、借金をしてまで株式に資金を投じている人もいるくらいです。

香港はタックスヘイブン!

 皆が資産形成において積極的に株式投資を利用する最大の理由は、やはりタックスヘイブンならではのキャピタルゲイン税がかからないということが挙げられます。日本では株式売買で利益が出たら20%のキャピタルゲイン税を支払う必要がありますがそれがありません。もちろん日本でもここ最近、NISAやiDeCoでの非課税運用が、制限はありながらも実現してきていますので、昔に比べて環境は良くなってきました。しかし香港では投資の量や期間に置いて制限がなく、キャピタルゲインはすべて非課税で蓄えることができます。これは最大のメリットです。

 また世代を超えて資産を形成することもできます。なぜなら贈与税と相続税がかからないからです。もしも親の代からある程度資産を貯めているのであれば、それを子が引き続き非課税で運営することができますし、なかったとしても自分の代からコツコツと資産を形成していけば、次の代へ引き継ぐことができます。アインシュタインは人類最大の発明は”複利”であると形容しましたが、キャピタルゲインと相続税、贈与税が無いことによって最大限これを活用することができます。

選べる金融商品が豊富!

 選べる金融商品も多いです。よく繁華街で投信や投資型保険のセールスを行っている人たちを見かけます。大体が中国内地の方向けに金融商品を紹介する目的ですが、やはり各国に比べて税制が優遇されているので、その種類とパフォーマンスの良さには定評があります。現地の方はそこまで投信や運用型保険商品を利用しているイメージがないのですが、日本人の方や近隣アジア諸国の方で、まとまったお金を香港にあずけて運用している方も多い印象です。

 毎年2%のリターンがある商品であれば、40年後には2倍の金額になっています。最近は20年で2倍になると謳う商品、この場合毎年約3.5%の複利運用で達成しますが、そういった金融商品も多いです。日本人が一昔前に香港で口座を開設し、香港の金融商品を購買していた時期がありましたが、それも日本の投資環境がまだ整っておらず、銀行金利も低かったので香港での投信投資がブームになったようですね。

通貨両替が有利!

 地味ですが通貨両替もコストが格安です。外国人が多く、常時いろんな国の人が歩いていますので、様々な通貨がやり取りされています。市中でも両替屋さんをよく見かけますし、両替するのに手間がかかることはほぼ無いです。中国その他アジア各国に旅行や出張で行くときは多少現金を用意しますが、本当に家や会社の近くにたくさん両替所があるので、全然困りません。

 こんなに通貨両替が一般的ですので、既にコストがこなれていますし、そこで暴利を貪ろうという業者は非常に少ないです。当然株売買をする証券会社や、市中の銀行も手数料フリ-でレートも良心的です。日本の銀行はレートが悪く、しかもそこから1~2%くらいの手数料を取る所が一般的だとおもいますが、日本円ですべて運営できる金融商品ならまだしも、外国通貨が必要な金融商品であれば、毎回両替するだけで資産が目減りしていってしまいます。たかだか数%と思っても、長い目で見ればパフォーマンスに大きな差が生まれますので、地味に重要なファクターです。

投信とETF、個別銘柄投資のメリット・デメリット

次に株式投資の主な種類とそのメリット・デメリットについてまとめて行きましょう。

投信

 メリットとしては、やはり自動化することができるので手間が少ないことが一番のメリットだと思います。毎月定額をコツコツと自動引当で投資する、もしくは一回でまとまった資金を投入しそのまま寝かせておく、そしてたいてい配当金についてもそのまま自動で新規購買にまわしてくれるので、手間いらずです。

 デメリットとしはやや手数料が高いこと、そしてつまらないということでしょうか。。香港での投信の手数料はほとんど1%台の経費率です。後に言及するETFでは1%は当然切りますし、0.1%を切るようなインデックス型ETFもごろごろあります。そしてつまらないということについてはやはり、毎月定額を入れるだけ、他に銘柄選定もしないということで、実感がわかないということですね。投資に面白さやスリルを求めてもいけないのだと思いますが、すこし趣味や楽しむという要素を持ちたい人にとってはそういったことはほぼ期待できないですよね。

 全体的に言って最も安全で労力が少なく、その代わり少しリターンが落ち着いているのが”投信(投資信託)”であると思います。

ETF

 メリットとしては、投信よりもコストが安く、比較的分散の効いた”お弁当詰め合わせおパック”ですので、割とボラティリティーも抑えられるということです。経費率についてはインデックス型ETFで有名なヴァンガード社のVOO/VTIは驚異の0.03%です!他にテーマETFなどもあり、それらは多少経費率も高いですが1%を上回ることはありません。ETFはいろいろな株式がまとまった上場投資信託で、種類も豊富で多少選択する楽しみもありますし、分散が効いているのでボラティリティーも抑制されています。

 デメリットとしては投信のように定額買付ができないので、ETFの価格によって違いますが、何株という単位で自分で購買が必要で、投資金額が毎月ずれるし、買付の手間がかかります。投信のように毎月無心で買付することでドルコスト平均法の恩恵を受けることができますがが、ETFの場合少し効果が薄れそうです。また自分で買付を実施していくので多少手間もかかりますし、放ったらかしというわけには行きません。

 全体的に言って、コストが安く選択の楽しみがあり、ボラティリティーも比較的小さいのが特徴ですが、その分手間がかかるのが”ETF”だと思います。

個別銘柄

 メリットとしては投信やETFのようなコストが掛からず、さらに選択の楽しみと利益を最大化できる余地があるということです。もちろん売買の際の手数料はかかりますが、運用経費はありません。そしてもしも個別銘柄の株価が高騰すれば、その利益を最大限享受することができます。2020年度で最も注目を浴びた銘柄の一つにテスラがありますが、20年初来の価格と比較して年末には約6倍へと膨らみ、テスラホルダーは歓喜を覚えたことは記憶に新しいところです。

 しかし、逆に言えばボラティリティーが非常に大きく、感情との付き合い方が難しいという側面もあり、それがデメリットであると考えます。株式投資の失敗談の多くは感情面によるところが大きいと言われていますね。いわゆる代表的な失敗が”損大利小”です。個別銘柄ですと10%以上のプラス・マイナスの値動きはザラですので、投資している金額の大小によりますが、その変動に応じて、マイナスがおおきくなったら売ってしまう=”狼狽売り”をしてしまいます。また逆に利益が上がっているときでも、すぐに下がるのではないか・・と疑心暗鬼になって、そのプレッシャーから逃れたいあまり、少し黒字の時点でやはりその株式を手放してしまいます。こんなことが続いていては売買手数料の負担も重なって、ジリジリと資産を目減りさせてしまうことになりかねません。

 全体的に言って、経費がなく利益を最大化できるのですが、ボラティリティーが激しく付き合い方を間違えると火傷する可能性もあるのが”個別銘柄投資”であると思います。

まとめ

 今回は香港における株式投資のメリットと、投資の種類の全体像について紹介してみました。

香港における投資では以下の3つのメリットがあります。

①タックスヘイブンなので各種税金が無いこと。(キャピタルゲイン税、相続税、贈与税)

②金融商品が豊富なこと。

③通貨両替が有利なこと。

 そして株式投資の大きな区分には投信とETF、そして個別投資がありますが、その関係は以下のようなリスクとリターンに整理できると思います。大体ですよ^^

もちろんどれか一つということではなく3つの投資を組み合わせて運用して行ってもいいですよね。それでは次回はもう少しETFについて深堀りしていきたいと思います。ぜろぐらはETFを中心にポートフォリオを組んでいく予定ですので。

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