香港での株式投資選択②(INDEX-ETF/高配当-ETF/Theme・ActiveETF/BDC銘柄/レバレッジETF)

FIRE投資

こんにちは。海外現採平凡サラリーマン”ぜろぐら”です。

今回は株式投資の選択について特にETF(INDEX-ETF/高配当-ETF/Thema・Active-ETF/BDC銘柄/レバレッジETF)のメリット・デメリットをまとめていきます。

ETFは上場投資信託のことですが、その種類は多くあり、それぞれに特徴がありますので整理してみましょう。

今回紹介する枠組み内からずれて来たり、ハイブリッド的な銘柄もありますが、代表的な所を記します。なお、ぜろぐらはまだ投信の比率が高いですが今後はETFを中心に資産形成をしていく予定です。

まだ①を見ていない方は以下からどうぞ↓

ETFの種類と各々のメリット・デメリット

 早速ETF投資の主な種類とそのメリット・デメリットについてまとめて行きましょう。まずはRiskとRiturnでいうとこのような配置になると思います。

高配当-ETF

 成熟期に入り安定した企業、配当分配をしている企業にたいして投資をしていくことで、その配当金を得られるETFです。企業は黎明期→成長期→成熟期→衰退期を経るといわれますが、この成熟期に入った企業が高配当ETFでは多く組み込まれます。組み込まれる高配当銘柄としてはエネルギー、金融、通信、タバコなどが多いようです。そしてコカ・コーラやマクドナルド、ジョンソン&ジョンソンなどもその対象になり、手堅そうな銘柄が多く、安定しているイメージです。

 メリットとしてはやはりその安定・成熟した企業の利潤を定期的に受け取ることができ、ホールドするだけでその利益を享受できることです。組み込み銘柄はどれも歴史があり、眺めているだけでも非常に安定感があります。売買をしなくてもガチホするだけ、その配当金を、多くの銘柄は年4回享受することができます。

 デメリットとしてはCapitalGainを狙いづらいということと、課税繰延効果を得られないことです。高配当銘柄はすでに市場ニーズの最大規模まで成長してしまっていることが多く、成長の余地がそこまで多くないです。ですので安定して稼いだ利益の一部を、株価ではなく、配当として分配しています。したがって2倍株、3倍株、ましてや10倍株といったような夢のあるリターンはなかなか期待できません。良くも悪くも株価は均衡しています。そして配当金には通常30%(米国で10%/日本で20%)程度の税金が徴収されてしまいます。香港の場合も実は配当について同じく約30%の租税がされるので、トータルリターンを下げてしまいます。もちろん日本では確定申告やNISA、iDeCoを利用することである程度、徴収額を抑えることができますが、都度租税されるのは資産形成において足枷になります。

INDEX-ETF

 全世界や全米国、S&P500やNASDAQとの指数に連動したETFとなり、最も人気のあるタイプのETFと言えるでしょう。1976年個人投資家向けインデックスETFを生み出したヴァンガードが言うように、ほとんどのファンドマネージャーはインデックス市場平均を上回ることができていません。それが様々な著書でもバックデータとともに紹介され、長期投資においてはインデックス投資が最も効率がよく、低コストで再現性があることが知られ、現在最も主流の考え方です。

 メリットは難しい銘柄選定をする必要がなく、ただ淡々と毎月買い足していくだけで平均以上のリターンを得ることができることです。そしてCapitalGainの値上がり益を税金をかけずに積み上げて行くことができます。単にインデックス型ETFを買うだけで平均以上の投資家に変貌することができます。たとえ投資初心者であっても世界市場が経済成長を続ける限り、常に普通以上のリターンを得ることができるというのは素晴らしいですね。

 デメリットは最期に売買するタイミングによってリターンに大きくブレが生じる可能性があり、もしもインデックスだけを実施してきた投資初心者であれば、売却する事が酷なことにもなりえるということです。もしも最終的に売却する年がたまたま株式リターンが後退する年であったとしたら・・その後の資産状況に大きな打撃を与えることでしょう。また、淡々と積み重ねるだけですので強いて言うならばつまらないです。。まあ裏返せばガチャガチャする必要が無いので、最も再現性の高い投資方法ともいえるのですが・・

Theme・Active-ETF

 テーマに沿って、アクティブに売買を繰り返すETFの事になります。いろいろなテーマによってETFが乱立されており、例えば環境をテーマにしたものや、バイオ関連株や、自動運転、3Dプリント、宇宙産業など様々です。2020年に最もパフォーマンスの良かったETFにARK社がありましたが、ゲノムやフィンテック、ハイテクなどで破壊的イノベーションを起こしそうな企業への投資を実施しているETFが有名になりましたね。

 メリットとしては興味のあるテーマ株への投資を通して勉強すると共に、個別株投資よりもまだ低いボラティリティーで運用できるということです。インデックス型のようにまるっと購入してしまうのもいいですが、やはり伸びている産業や興味のある産業にある程度集中投資したいという場合はテーマ・アクティブETFへの投資が良いでしょう。”お弁当の詰め合わせ”なので個別投資よりも比較的ボラティリティーもおさえることができます。

 デメリットとしては、それでも高配当ETFやインデックスETFに比べればボラティリティーは高いほうですので、その点”損大利小”への注意がより一層必要であることと、テーマによっては短期中期での売買が必要なのでその点テクニカルな面もあるということです。ボラティリティーは個別株ほどでは無いにしても、テーマによっては結構動くETFもあります。精神的に我慢強く無い方はあまり向いて無いかもしれません。しかしボラティリティーがあるということはその分リターンも大きくなる可能性があるのでバランスが難しいところですね。。そしてテーマによってはある程度の時期までということもありますので、必要に応じて短期中期での売買が必要になる可能性もあります。

BDC銘柄

 BDC銘柄は高配当ETFの分家とも言える、配当が更に強化されたETF(!?)になります。

BDC銘柄とはBusinessDevelopmentCompanyの略で、シニアローン(優先的に返済されるリスクの低いローン)や中小企業向けローンで稼いだ利益の90%以上を配当することで、法人税の免除を受けています。

 メリットは高配当ETFを凌ぐ更に高い配当率で6-10%ほどあり、鬼ホールドしておけばいいので出口戦略に悩みません。銘柄によって配当率は違いますが、かなり高い配当です。10%を超えてもっと高いものもありますが、元の株価もズルズルと下がる銘柄もあるのでそうした銘柄はおすすめできません。

 デメリットはなんと言っても、暴落相場への耐性がかなり弱いということと、CapitalGainは期待できないということです。BDC銘柄の中で一番有名なARCCというものがありますが、これはリーマンショック時に-84%という滝のような落下をみせました。。その後回復はしてますが、精神的にはかなりしんどい・・また株価は上がることがあまりなく、平行線をたどることが多いです。利益のほとんどすべてを配当として吐き出しているので当然といえば当然ですね。

レバレッジETF

 レバレッジETFはIndexETFの分家とも言えると思いますが、その名の通り特定の指数にレバレッジをかけて値幅が約3倍となります。例えばSPXLというS&P500指数に対して3倍変動するような銘柄があり、人気があります。

 メリットは中長期的にみて右肩上がりを形成するIndex指数に対して、更にリターンを強化できることです。S&P500指数はここ30年で見てみると10%/年前後と安定して良いパフォーマンスをみせていますが、これに合わせてリターンが強化されるのであれば嬉しいニュースです。

 ただし大きなデメリットもあります!それは暴落が激しければ激しいほどそのダメージで瀕死となり、その後になかなか戻りが遅くなることと、レバレッジ効いてるので常にボラティリティーが大きめとなります。今あるレバレッジETF銘柄はリーマンショック以後に作られたものばかりですが、もしもリーマンショックをもろに食らっていたらかなり厳しかったかもしれません。強烈な右肩下がりの場合は、株価が地の底まで下がっていきますので、その後の回復にも相当の時間を要する可能性があります。そして当然ですがそれだけボラティリティーも大きいものとなりますので、鉄の意思を持っていないと狼狽売りの原因にもなりえます。心臓が弱い方には向いてないですね。

まとめ

 今回はETFの種類についてサラリと概要をお伝えしました。前提的なPointを記載しますと以下のように整理できると思います。

 米国ETFには本当にいろいろな種類があって面白いですね。絶対的な正解と言うものはなく、資産規模や自信のスタイルによっても違ってきますので、選び方は無限にあると思います。

 次回は投資フェーズごとに考える最適なポートフォリオを考えて見ましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました