正直レバレッジETFは有りなのか?批判と反論

FIRE投資

 こんにちは。海外現採平凡サラリーマン”ぜろぐら”です。

 今回は株式投資の中でもレバレッジETFについて投資対象としてどうなのというお話をしていきたいと思います。多くの著名投資系Youtuberからは評判の悪いレバレッジETFですが、私はそうは考えません。レバレッジETFの弱点はあると思いますが対策が可能かと思いますし、もともと根拠の薄い批判もあると思います。

批判1:レバレッジ投資は危険 

 株式投資にリスクはつきものです。確かにこの後に言及するように暴落時に下落幅が大きいのはその通りですが、だからと言ってそれが投資しない理由になるわけではありません。暴落時に大きなダメージを被りはしますが、直近コロナ暴落からは下記の図のように見事に回復し、TQQQはQQQ原指標をアウトパフォームしています。

TQQQとQQQのコロナ暴落時の比較

 株式の価値が右肩下がりであればまだしも大局は常に右肩上がりですよね?もしも今後株式市場が下がり続けるという思いでいらっしゃる方であれば、銀行預金のほうが全然マシです。しかし株式へ投資するほとんどの方は長期的には右肩上がりであると信じているから投資しているのであって、それを信じるのであればレバレッジであろうがなかろうがリターンを出せるはずです。そして今世界に大きな流れ、DXやIoTといった第4次産業革命と呼ばれるトレンドが巻き起こっており、ハイテク産業が今後も先頭に立ってビジネスを引っ張っていくことは間違いありません。GAFAMやその他ハイテク産業が今日明日にでも崩壊しますでしょうか?今や社会のインフレとなったハイテクセクターは今後も成長し続けることはほぼ間違いはないかと思います。

 2000年のITバブル崩壊により、アメリカハイテクセクターは約10年間暗黒の時代を過ごしましたが、今は20年前とは状況がガラリと変わっていますので、あそこまでの大暴落と大きな後遺症は今後なかなか起こり得ないのではないでしょうか。それでも再度大暴落が起こり、経済がメチャクチャになるのであれば、NASDAQやS&P500、その他すべての投資商品も同時に焼き尽くされますので、それはもうレバレッジ云々の問題でさえないです。

批判2:高コスト

 これはよく聞く批判の一つです。たとえばレバレッジ3倍NASDAQ100の”TQQQ”は経費率が0.95%です。対して原指標の”QQQ”は0.20%です。確かに原指標のETFに比べて高いことは理解しますが、その分リターンがとれるのであれば全然問題にはならないと思います。”QQQ”の5年トータルリターンは約25%ですが、”TQQQ”は約61%です。これだけのリターン違いがあれば0.75%の差は納得できるのではないでしょうか?またTQQQの0.95%は冷静に考えれば、そこまで高いとも思えません。アクティブファンドの手数料は1~2%というところがほとんどです。

 ただ数字だけみて高いからというのは物事の一面しか見ていません。高いがリターンも相当に出てるという検証ができていればそうはならないです。日常生活でもそうだと思います。ヘッドフォンを新調したいときに値段だけみて買いますか?コストは一つのおおきな指標ですが、クオリティーなどその他も同時に考慮するはずです。

批判3:価値の逓減-レンジ相場に弱い

 逓減リスクが大きな弱点であることは理解しますが、それだけでレバレッジETFが否定されるべきでは無いと思います。逓減リスクとはレンジ相場のようにヨコヨコした展開であれば、原指標に比べて価値が徐々に下がって行ってしまうことを言います。下記の図を参考ください。

原指標とレバレッジ3倍の逓減シュミレーション

 しかしこれもYOUTUBERの風丸さんが検証されていましたが、2014年11月~2016年6月までのNASDAQレンジ相場で確認した結果、原指標に比べて大きな乖離がみられませんでした。やはり相場の大局が右肩上がりであるという基本概念に立ち返れば逓減リスクはある程度回避できるものであると考えます。

批判4:レバレッジの逓減-暴落相場に弱い

 レバレッジの逆噴射で暴落時にはナイアガラの滝のような急直下を見せるということはそのとおりだと思います。下記の図が2020年コロナ暴落時のTQQQとQQQの株価です。しかしこれにも対策があります。もしも一括投資のジャンピングキャッチで高値掴みをしてしまい、その後暴落に遭遇すれば資産は急速に溶けて行き、精神破壊を起こす可能性がありますが、ドルコスト平均法で積み増しをしていけばそのリスクを大幅に下げることができます。もちろん資産が目減りしていく様を見ることにはなりますが、さらに買い増し用の現金を用意するなどすればかなり精神的にも楽になります。

 またITバブル崩壊時のように世紀の大暴落のようなことがあった場合でもドルコスト平均法で積み増していけば問題ないでしょう。レバレッジ投資とドルコスト平均法でむしろ大きなリターンを得ることができるはずです。それでも怖いという方であればRSIなどの指標を使って細かく利確することで、現金を残すなど対策を取ることもできると思います。

まとめ

今回のまとめをしていきたいと思います。

  • 批判1”レバレッジ投資は危険”-成長セクターの選択さえ外さなければ大丈夫。
  • 批判2”高コスト”-高いリターンを考慮すればもしろ安い。
  • 批判3”レンジ相場に弱い”-株価の大局は右肩上がりなので問題ない。
  • 批判4“暴落相場に弱い”-ドルコスト平均法と買い増しで対処可能。

次回以降もレバレッジETFの紹介していきたいと思います。

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