移住先を税制から考える!各国の税制度①

海外生活

こんにちは。”ぜろぐら”です。

今回は移住先を各国税制からみて考えていきたいと思います。

セミリタイアで現地採用で生活費を稼ぐパターンを念頭に各国の税負担を粗めに比較検討していきたいと思います。比較国は香港/タイ/フィリピン/マレーシア/ベトナムです。

まずは比較全体像から・・

物価指数順に左から右に並べてみました。

各国の税負担考察(粗め)

 もしも250万の年間給与所得が発生するとした場合は香港が最も税負担が安いですね。ただし当然物価はかなり高いですので、総合的に考えると選択としては良くないです。香港については以前から申し上げている通り”持てるもの”がタックスヘイブンの利益を最大限に享受できますので、低所得の外国人労働者はかなり厳しいです。

 次にタイ→マレーシア→フィリピン→ベトナムと続きます。以下詳細を見ていきたいと思います。(インターネット情報をもとにした粗いシュミレーションになりますのでご参考程度ということで了承願います。)

香港の税負担

所得税負担

 香港は累進課税となり、0-17%の課税率です。タックスヘイブンなだけあり非常に安いです。もしも250万円の年収で計算すると基礎控除額もありますのでほとんど無税ですね。

社会保険など負担

 社会保険として別途取られるものがありません。ただし年金は強制加入ですので支払いが必要です。

年金は給与の5%を拠出することになりますのでその分はかかってしまうことになります。(後で香港退去のときには戻ってきますし、もしくは60歳から還付してもらえます)

物価など総合要素

 物価はご存知の通り不動産だけで言えば世界一水準ですので、いくら実質税負担が少なくとも実際外国人が250万円の年収では暮らしていけないでしょう。。すでに資産が潤沢なかたや、香港で高所得を取れる人であればおすすめもできるかもしれませんが現地採用の低収入者がセミリタイア生活を送るのは現実的ではありません。また昨今内地の共産党の圧力もましてきますので、制度変更の可能性も含めると、地政学リスクもありますので特に不透明な地域ではあります。

タイの税負担

所得税負担

 タイの所得税はかなり安いほうでした。累進課税制度となり250万円の年収なら28万円くらいを支払うことになりそうです(実質約12%程度)。これまであまり真面目に検討したことがなかったのですがこれはけっこう安いですね。タイには現地採用の日本人の方も多いと聞きますので税負担の少なさも人気な要因の一つかもしれません。

社会保険など負担

 月収の5%を支払う必要がありますが、上限が1500THB/月ときまっているのでこれだけ支払えば大丈夫です。積立年金は任意のようですので、支払わない前提とします。

物価など総合要素

 実質税負担は35万円/年で約15%ほどの税負担となるようです。思っていたよりも安くて驚きました。タイの物価は特に発達しているバンコクではすでにかなり高くなってきており、生活水準にもよりますが税負担は軽くても、ちょっと250万円の年収では厳しいかもしれませんね・・もしもタイをセミリタイアの候補とするのであれば、パタヤ、プーケット、チェンマイなどの地方都市にしてあげたほうがいいかもしれません。バンコクは何でもある分、誘惑も多いですし、お金が回らないのではないかと思います。しかしそれでもタイは良いところですよね。料理も美味しし、適度に発展していて、適度にゆったりとしているのでプライスレスな部分も含めると満足度は高いのではないかと想像します。

フィリピンの税負担

所得税負担

 フィリピンの所得税負担は高いです。累進課税で0-35%であり、年収が250万円であれば約52万円(実質21%)の負担を見込みます。累進課税率を見ていると面白くて最初の金額レイヤーから次の金額レイヤーでいきなり20%まで切り上がってしまいます。タイやその他の国では5%や10%などを挟んで上がっていくのですが、フィリピンは大雑把です。。

社会保険など負担

 社会保険は安いです。月々定額となっており、社会保険は定額1,100ペソ、年金は1760ペソとなっています。フィリピンの医療含めた公的医療のレベルは高くないはずですし、年金についても正直期待できないので、この分の拠出が抑えられるのは良いことです。自分で医療保険に入らないと行けないですね。

物価など総合要素

 実質税負担は55万円/年で約21%ほどの税負担となるようです。フィリピンマニラの物価は安いほうだとおもっていましたが、タイよりは安いものの、マレーシアやベトナムよりは僅差ですが高いです。

もちろん英語が通じるというのは非常に大きなアドバンテージですが、セミリタイア生活の移住先としては現時点普通といったところでしょうか。現時点では人気のタイとマレーシアには劣後するというのが素直な感想です。ただ人口も一億人を超えており、若い労働力も豊富で活気のある国ですので、ポテンシャルは大きいのではないかとも一方で感じています。(期待先行ww)

次回②に続きます

コメント

タイトルとURLをコピーしました