移住先を税制から考える!各国の税制度②

海外生活

こんにちは。”ぜろぐら”です。

今回も引き続各国の税制度とセミリタイア移住先について考察していきたいと思います。

前回は香港とタイ、フィリピンについて言及しましたので、マレーシアとベトナムについて取り上げて行きたいと思います。

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各国の税負担比較(粗め)

マレーシアの税負担

所得税の負担

 累進課税率が0-30%となっており、年収が250万円なら約25万円(約10%)の負担となっており、かなり安いです。マレーシアの累進課税のステップはいきなり切り上がらずに段階を踏んでいて好感がもてますね。現地採用の日本人も多いとききますが、このあたり所得税の負担が低いのは人気が高い一要因であると感じます。

社会保険などの負担

 社会保険はかなり安いですし、年金も任意ですので特段必要なしです。公的医療のレベルがよくわかりませんが、当てにしないのであれば費用が少なくて嬉しいところです。

物価など総合要素

 負担税としては、約27万円(約11%)の負担となります。検討した国の中では最も安いですね。移住先やセミリタイア生活先として密かにブームになっている気がしますが、タックスヘイブンではないにしても、税負担がすくないのは大きな一助になっていることと思います。少しお金のある人でシンガポールやマレーシアを移住先にしている方をよくYoutubeで見かけるイメージです。言語的にもマレー語がメインですが、英語や中国語が通じやすいというの一つアドバンテージではないかと思います。

ベトナムの税負担

所得税の負担

 累進課税率が5-35%で、年収250万円程であれば年間約42万円(約14%)の所得税負担となり、高いですね。フィリピンほどではないにしても所得税は高いですよね。

社会保険などの負担

 社会保険も9%負担ということで高いです。ここらへんは社会主義国家のイメージがでてますね。ベトナムの公立病院の水準は大したこと無いので、こんだけ取られても利用する気にはならないですね。自分で別途医療保険に入り直さないと使えないと思うのでこの部分については正直無駄金では無いかなっと思います。

物価など総合要素

 負担税としては、約70万円(約25%)の負担となります。検討した国の中では最も高いですね。物価は確かに検討した中では一番安いのですが税負担が重いですし、社会制度も共産国のため不透明で、政治リスクもありますので個人的にはあまりいい選択ではないと感じます。ベトナムには各国工場が出ていっており、中国に次ぐ製造業の拠点として注目を集めていますが、身一つで働きに行くところとしては不安なところです。旅行では料理も美味しいし、観光名所もあるので良いところだとは思いますが・・

これまでのまとめ

 これまで香港/タイ/フィリピン/マレーシア/ベトナムの5つの拠点をみてきました。各国特徴があり面白かったのですが、セミリタイア先としては真っ先に香港は除外され、ベトナムも税負担その他の観点から見るとあまりメリットがないのではないかと思います。検討できるのはタイ、マレーシア、フィリピンです。

 タイは東南アジア内でも発展している国の一つで適度に暮らしやすく、文化的にも移住先として人気のあるところです。言語がタイ語中心になってしまいますのでその点は留意する必要がありますが、税負担も思ったよりも高くなくセミリタイア先としては王道ではないかと思います。

 マレーシアは今回見ていて最もセミリタイア先としては向いていると思いました。日本ではあまり知名度のない国のようにおもいますが首都クアラルンプールは大都市で、経済的にも東南アジア内では優等生と言われる国です。言語環境もマレー語中心ながら英語と中国語の疎通が可能な場合も多く、そして税負担が最も少ないのが特徴です。人口が3,000万人程度と少ないので移民や外国人の誘致も含めて積極的なイメージで、タックスヘイブンまではいかないまでも香港やシンガポールのような国力発展を目指しているように感じています。

 フィリピンもダークホースでセミリタイア先としては有望な一つではないかと思います。まだまだ発展途上な部分はありますがマニラ首都圏には交通インフラの拡充計画がすすんでおり、外資とのプロジェクトが増えてくれば社会制度も少しづつ円熟してくると思います。英語が通じやすいのは一つのアドバンテージですし、人口も1億人超えと多く、現時点での税負担は高いのですが、今後発展するフィリピンと一緒に働きたいというアグレッシブさがあるのであればセミリタイア生活というか積極的なセカンドライフとしての魅力があると思います。

 今回は2回に分けて各国の税負担をセミリタイア視点から考察してみました。色々な見方があるとは思いますがあくまでも私的な視点ですのでご参考程度ということで。

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