香港関連の主なニュース紹介(20201年7月初時点)

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こんにちは。”ぜろぐら”です。

今回は香港関連のニュースを紹介したいと思います。

政治的に微妙なニュアンスもありますが、ここ1ヶ月は香港の現状を表す重要なニュースが重なりましたので、6つのニュースを簡単に網羅していきたいと思います。

香港から言論の自由が奪われている!?

①香港選挙制度の改正条例が可決

 大きな変更点は2点です。1つ目は立候補者に対して事前に“愛国者”かどうかを審議する委員会ができました。これによって民主派が事前にはじかれますので、議会メンバーを操ることができます。

2つ目は投票のボイコットや白票を投じるようにインターネットで呼びかけることを禁じる”煽動罪”の創設です。

 これで民主派が議員になる道は完全に閉ざされましたので、親中派一色となり、今後香港の法令改正も中国内地の移行に沿ってかなり早まるものと思われます。2020年代は雪だるま式に中国化がより早まっていくでしょう。

②香港民主派リーダー格の一人、周庭さんが出所

 昨年12月に無許可集会扇動罪などで禁錮10月の実刑判決を受けて服役していた民主活動家の周庭さんが刑期を終えて出所しました。模範囚ということで約7ヶ月で解放されたようですね。今後の活動はわかりませんが、今現在Facebookも閉鎖されており、しばらくは休養するということです。ぜろぐらが香港に来た時は高校生だったのかな、雨傘運動のリーダー格であった周庭さんですが今は24歳になりましたね。香港では実質民主活動ができないので今後はどうするのでしょうか・・

③民主派紙”蘋果日報アップルデイリー”が休刊

 中国共産党に批判的な論調であったアップルデイリー新聞が休刊に追い込まれました。創刊者のジミー・ライ氏がすでに去年には逮捕されており、厳しい状況にありましたが遂に休刊となりました。今回休刊と同時に編集幹部数名も同時に国安法違反の容疑で逮捕されたようです。これで香港の新聞各社はほとんど親中派となり、ますます表現の自由を行使することは難しくなりそうです。

今後も継続して人権方面では後退が予測される香港!?

④香港国家安全維持法(国安法)が施行されて一年経過

 20年6月30日から施行された香港国家安全法については一年が経過しました。同法による逮捕者は100名を超えており、今後も同法を軸に香港民主政治への圧力が強まるものと思います。香港にいながら思うことは、香港居住者のほとんどが今は政治や共産党に対する意見をまったく言わなくなりました。SNSや口頭であってもそういう話はほぼなくなった印象です。

⑤共産党創立100周年式典

 7月1日に北京の天安門で習近平が演説し。これまでの一党支配の正当性を強調し、今後100年のビジョンを語りました。台湾や香港については今後も一切妥協しないという旨何度も強調しました。台湾香港政策については今後も引き続き’内政干渉’の立場をとりつづけることで方針転換はなさそうです。

⑥香港返還24周年式典

 行政長官のキャリーラムが北京の式典に出ていってしまったのでボス不在の中でおこなわれましたが、最近NO2へ就任した李家超(ジョン・リー)が取り仕切りました。李家超はもと警察官で保安局長であったことから今後も香港でも国家安全法の取締が強まることが予測されますね。なおこの式典中では周囲には厳戒態勢がとられていましたが、警察官が刺される事件がおきました。犯人は自殺したとのことです。

まとめ

 いかがだったでしょうか?ちょうどここ1ヶ月ほどは香港の政治イシューが多かったので整理しました。香港に居住していますが、日々香港が中国化していく模様を現場で感じています。なにか言うことがはばかられるようなご時世となってしまいましたが、香港人の妻と友人である香港人が今後も幸福な生活が送れることを願っています。大きなターニングポイントを迎えた香港、今後どうなっていくのでしょうか?数十年後に振り返ったときにどういう感想をいっているのか想像もつきませんね。

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