フィリピン株はじめました!① 市場展望と現地証券口座開設、手数料

FIRE投資

こんにちは。”ぜろぐら”です。

フィリピン株始めました!と題して、これからフィリピン株について語って行きます。

まず最初はフィリピンの市場展望と現地証券口座の作り方、コストについて書いていきたいと思います。アマチュア投資家目線での記載となりますので、その点はご容赦ください。

フィリピンの市場展望は右肩上がり!

 まずはじめにフィリピンのポテンシャルについて整理していきます。ポイントは以下の3つです。

  1. 理想的な人口ピラミッドと人口ボーナス
  2. 豊富な英語人材
  3. フィリピンペソ通貨の安定性

 まず1番目についてですが、フィリピンは若年層が多く、理想的な人口ピラミッドを有しています。フィリピンの2022年現時点の人口は約1億1千万人弱となっており、世界の人口順位で言えば世界第12位となります。日本とほとんど変わらない人口で相対的に見てもインパクトがありますね。平均年齢はまだ約24歳と非常に若く、2100年まで人口が増加し続けることが見込まれていますし、人口ボーナス期は2062年まで続くと予測されています。出生率も約2.5人となり、高い数字を維持し続けています。子供が多く生まれる大きな要因としてはカトリック信者がおおく、中絶が忌避されるという文化的宗教的案背景も影響があるでしょう。このように安定的に人口が増えていくフィリピンでは、シンプルに経済規模の拡大が期待できますね。

 次に2番目についてですが、フィリピンでは豊富な英語人材が多くいるということです。フィリピンでは北部ではタガル語が、南部ではセブアノ語がという現地の言葉がありますが、公用語はすべて英語ですので、英語を話せる人が非常に多いです。フィリピンの英語話者は約人口の8割と言われており、非英語圏の国の英語力指数ランキング(EF English Proficiency Index)の2018年の調査でフィリピンは14位です。アジアではシンガポールと並んで屈指の実力を有しています。こうした英語力が基礎となり、アカデミックな情報も入ってきますし、外資の参入が多いという背景があります。なかなか国内産業が短期的に大きく発展することは難しいとは思いますが、外資の参入が進めば経済の起爆剤となるでしょう。

 最後に3番目についてですが、フィリピンペソが安定しているということです。フィリピンの米格付け会社S&Pグローバル・レーティングの信用格付けは「BBB+」と安定的な水準です。日本の”A+”には届きませんが、ベトナムの”B+”よりも高く、タイの”BBB+”と同じ水準です。フィリピンペソを下支えしているのが、フィリピンの出稼ぎ労働者が外貨を獲得して本国に送金することです。その金額はフィリピンのGDPの一割に相当するそうです。出稼ぎ労働の背景には若年労働層が多いことと、高い失業率という負の側面があることは否定できませんが、高い英語力を駆使して海外でも外貨を稼ぐことができているのはフィリピンの大きな強みでしょう。

 このようにフィリピンでは日本の1970年代と同じステージと言われるようにまだまだ発展途上であり、タイムスリップ投資といわれるような、先進国のこれまでの歩みをトレースする大きな成長が見られると期待されています。

現地証券口座の開設はどのようにするのか?

 ぜろぐらの場合は現地のABキャピタルに口座を開設しました。ABキャピタルは日本語メニューがあるなど、日本人にとっても利用しやすい現地証券会社です。開設の方法ですが、自分で実施する方法とエージェントを介して開設する方法があります。

 英語はじめ海外経験がある方はご自身で実施しても問題がないと思いますが、英語が不得意であったり手間を省きたいという方はエージェントに頼んでしまってもいいと思います。ABキャピタルと提携している会社はいくつかありますが、調べてみますとフィリピンアセットコンサルティングさんなどの名前が上がってきます。他にエージェント会社さんもありますし、数万円で手続きが実施できるので、そちらを利用してもいいでしょう。もしも自身で開設する際には、ABキャピタルのホームページから必要な書類をメールして審査を進めてもらうことになります。大まかな手続きは以下の通りです。

  1. HP上の指示に従い、パスポートやサイン、本人の写真などを担当受付メアドに送付します。
  2. 担当者から返信がかえってきますので、その後に初期入金の1万ペソ≒2万2千円相当を指定口座に送金します。
  3. 送金完了してABキャピタルが最終確認としてビデオMTGを要請してきます。
  4. 終わったら口座開設の最終通知を受け取るので指定していたIDとパスワードでABキャピタルにログインできます。

 以上の工程はコロナの影響もあり半年ほどかかりましたが通常はもっと早いでしょう。留意点ですが2つほどあげますと、送金方法と最終確認のビデオMTGでしょうか。送金方法は銀行送金でも可能だとおもいますが、今は簡易送金できるレミットサービスが多いので、それを利用すればいいと思います。ネットですとトランスファーワイズが有名です。なおぜろぐらは香港在住であちらこちらにレミットサービスの窓口があるのでそこで実施しました。

 最終確認のビデオMTGですが特段難しいものではなく、たしかZOOMだったと思いますが10分ほどでした。内容は本人確認と、投資の理由を答える程度でしたので、簡単な日常会話が可能であれば問題ないです。すべての工程を終えるとABキャピタルにサインインできるようになります。以下がABキャピタルのホームのイメージです。

ABキャピタルのログイン後のホーム画面

フィリピン現地の取引手数料と税金について

 補足として株式取引に関する費用を確認していきましょう。

まずは売り/買い手数料ですが、ABキャピタルの手数料は0.25%とVAT、其他を合わせると約0.3%となります。更に売りの場合は”Stock Transaction Tax”が0.6%加算されるので合計約0.9%となります。つまり、買いが約0.3%、売りが約0.9%となります。”Stock Transaction Tax”がキャピタル・ゲイン税という認識になりますね。

 次に配当に関する税金ですが、以下のようです。

フィリピン人又は居住外国人:10%

投資や事業活動を行う非居住外国人:20%

投資や事業活動を行わない非居住外国人:25%

多くの日本人投資家の方は25%ですね。ぜろぐらはフィリピンの不動産投資を行っているので、20%で大丈夫なのかな。。この辺りは一度確認する必要がありそうです。なお以上に記してきたキャピタルゲイン税と配当課税については証券会社が源泉徴収してくれるので、別途申告する必要はないそうです。(日本居住者は確定申告が必要と見込まれます。)

 以下がABキャピタルのコストに関する解説ページです。

ABキャピタルのコストに関するQ&A

まとめ

以上簡単にまとめて行きます。

  1. フィリピンは人口ボーナスと英語人材、通貨の安定性から中長期の投資成長が期待できる。
  2. 現地証券会社の口座開設は自身でもエージェントでも比較的簡単に実施できる。
  3. 株式売買のコストは買いが約0.3%、売りが約0.9%。配当課税について投資や事業活動を行わない非居住外国人の場合は25%である。

 

 いかがだったでしょうか?新興国の中でもまだまだポテンシャルのある国がフィリピンだと思います。確実な未来を予測することはできませんが、今後発展が期待される国の一つではないでしょうか?

 ドゥテルテ大統領になってから、”ビルド・ビルド・ビルド”と称してマニラとその近郊のインフラが急速に発達してきています。まだ道半ばのフィリピンですが、インフラがある程度整ってきたら、一気に成長が加速するのでは無いかと考えていますし、もう5~10年の辛抱ではないかというのが個人的な考えです。

 次回もまたフィリピン株に対して考察を続けていきたいと思います。

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