こんにちは。”ぜろぐら”です。
フィリピン株始めました!と題して、フィリピン株について語って行きます。
第二回目はフィリピンの具体的な銘柄の内、財閥ホールディングセクターについて、勝手に注目株をピックアップして紹介していきます。アマチュア投資家目線での記載となりますので、その点はご容赦ください。
フィリピン株の特徴は銘柄数が少なく取得単価が安いこと!
まずはじめにフィリピン株の特徴について簡単に整理しておきましょう。
- フィリピン株の銘柄数はたった300社足らず。(日本は4,000社近いので10分の1以下です。)
- フィリピン株の規模は30兆円足らず。(日本は600兆円を超えているので20分の1程度の水準)
- 日経平均株価のような指数を”PSEi”フィリピン総合指数という。
まず1番目についてですが、フィリピンの銘柄数は300社足らずでわかりやすいです。しかもそのなかでも上位30社ほどが、市場を占有しています。ですのでモニタリングがしやすく、投資リサーチが簡単です。
次に2番目についてですが、フィリピン株のマーケット規模は小さく取得単価は非常に安いです。調べたところ株価によって以下のような単位で購買することになります。
・0.01~0.495ペソまでは10,000単位
・0.5~4.99ペソまでは1,000単位
・5~49.95ペソまでは100単位
・50~999.95ペソまでは10単位
・1,000ペソ~は5単位
例えばフィリピンの代表的な株式でAyala Corp (AC)がありますが、現時点870PHPですので10単位で購買することが出来ます。8,700PHPは約19,500円となります。日本の株式では個別株を買う際に何十万円と必要になる場合がほとんどだと思いますので、それに比べればはるかに購買しやすいです。
最後に3番目についてですが、フィリピンにも基本となる指数があり、”PSEi”フィリピン総合指数といいます。日経平均株価ののようにまるっと指数連動のインデックス投資も可能のようですが、各個別銘柄が安く取得できるので、フィリピン株は個別投資が主戦場となりそうです。なお2022年2月現在のPSEiは約7,400の水準であり、2017年に一度9,000付近まで試したところからはコロナショックの影響もあり下げてしまい、まだその水準まで回復していません。
代表的な財閥ホールディング株を簡単整理
フィリピン経済は財閥企業が仕切っており、その影響力は多大です。財閥が多角化経営、つまりコングロマリットを形成し、経済を引っ張っています。その中でもいくつかの財閥ホールディング株を見て見ましょう。
Ayala Corp (ティッカーシンボル=AC)
アヤラはフィリピンでもトップクラスに大きいコングロマリットであり、不動産、物流、水道電気のインフラ、通信インフラ、金融バンクなどがあります。不動産で言えばAyala Land, Inc. (ALI)があります。Aayala Landは高級路線の不動産を売り出しており、他のディベロッパーにくらべて高価ですが、作りも間取りもしっかりしており、富裕層に人気です。水道ですとManila Water Company, Inc. (MWC)、通信ですとフィリピンNO1のGlobe Telecom, Inc. (GLO)を保有しています。金融バンクとしてはBank of the Philippine Islands (BPI)もAyalaグループですね。
ACの現在の株価は870PHPで、最高値は2018年に1,050PHPを試していました。PERは約32倍、配当は直近0.78%です。最近5年の値動きは以下の通りです。
SM Investments Corporation (ティッカーシンボル=SM)
SMはフィリピンではおそらくトップのコングロマリットであり、不動産、金融バンク、消費関連などがあります。特に消費関連は非常に強く、フィリピンのあちらこちらでSMモールというショッピングセンターを見かけます。不動産で言えばSM Development Corporationがあります。金融バンクとしてはBDO Unibank, Inc. (BDO)、China Banking Corporation (CHIB)と人気のBDOを含めて最強の布陣!
SMの現在の株価は949PHPで、最高値は2019年に1,060PHPを試していました。PERは約32倍、配当は直近0.45%です。最近5年の値動きは以下の通りです。
JG Summit Holdings, Inc. (ティッカーシンボル=JGS)
JGSもACとSMに次ぐ大きなグループです。不動産、通信インフラ、電気インフラ、航空事業などがあります。不動産で言えばRobinsons Land Corporation (RLC)があります。通信インフラとしてはPLDT Inc. (TEL)というフィリピンではGlobeに続く2番目に大きい会社が入っています。
JGSの現在の株価は61.5PHPで、最高値は2016年に80PHPを試していました。PERは約–倍(*昨年赤字)、配当は直近0.62%です。最近5年の値動きは以下の通りです。
San Miguel Corporation (ティッカーシンボル=SMC)
SMCはその名の通り有名なフィリピンビール”San Miguel”のブランドを持っています。消費材、オイル・ガス資源などがあります。消費材で言えばSan Miguel Food and Beverage, Inc. (FB)があります。資源としてはPetron Corporation (PCOR)があります。
SMCの現在の株価は110PHPで、最高値は2019年に190PHPを試していました。PERは約38倍、配当は直近1.23%です。最近5年の値動きは以下の通りです。
Alliance Global Group, Inc. (ティッカーシンボル=AGI)
AGIは不動産、消費材などがあります。不動産は大手のMegaworld Corporation (MEG)があります。消費材で言えばお酒の製造で有名なEmperador Inc. (EMP)も傘下の一つです。
AGIの現在の株価は12.6PHPで、最高値は2014年に32PHPを試していました。PERは約8倍、配当は直近0.57%です。最近5年の値動きは以下の通りです。
Lopez Holdings Corp (ティッカーシンボル=LPZ)
LPZは不動産、電力インフラ、放送事業などがあります。
LPZの現在の株価は2.92PHPで、最高値は2015年に9PHPを試していました。PERは約108倍、配当は直近3.42%です。最近5年の値動きは以下の通りです。
まとめ
以上簡単にまとめて行きます。
- Ayala Corp (AC)は手広く不動産、金融、インフラに強みを持つ財閥。
- SM Investments Corporation (SM)はSMモールの小売業を基盤に不動産と金融などが強い財閥。
- JG Summit Holdings, Inc. (JGS)は不動産と通信インフラ、航空などに強みを持つ財閥。
- San Miguel Corporation (SMC)はその名のとおりフィリピン一有名なビール事業をベースに資源なども手掛ける財閥。
- Alliance Global Group, Inc. (AGI)は不動産ブランドのMegaworldを中心にお酒の製造なども行う財閥。
- Lopez Holdings Corp (LPZ)は不動産と電気インフラ、放送などを展開する財閥。
いかがだったでしょうか?他にも財閥はありますが、気になる銘柄をピックアップしてみました。特に1~4はそのままTOP4と認識してよろしいかと思います。財閥の展開するセクターによってはコロナで命運が分かれる形となりましたが、今沈んでいる株も今から拾っていくと今後面白いかもしれませんね。次回もまたフィリピン株に対して考察を続けていきたいと思います。
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